遠くにいるあなたへ。

一雫の水が地面におちて広がって
地面に染みた水はどんどん広がってゆく

ひとりの私とあなたが出会ったきっかけと
よく似ていて
それに気がついたのは最近だったりする

好きになった事も
電話で泣いた事も
喧嘩した事も
冗談を言い合った事も
今ここに"私"が生きてる事も今ここに"あなた"が生きてる事も
現在(いま)に必要なかけがえの無い物

だけれど
染み出した水はやがて
消えてゆく

あなたは私の前から消えてゆく
大切な人を連れて

また私は一人
あなたに幸せを願って
消えてゆく